アーカイブ | 2月 2017

スパイ小説衰退の原因

スパイ小説を中心として日本の出版不況はもう昔の30%ぐらいの市場シェアに縮小してしまった。

年収300万円レベルの低所得のスパイ小説のプロはたくさん存在する。

スパイ小説自体の面白さについては全く変わっていないのにどうしてこれだけ市場シェアが縮小してしまったのだろう。

1つは日本経済自体が縮小して低成長時代になったこと。高度成長期は10年で名目賃金が5倍になったりしている。

今で言えば、大卒の初任給が20万円くらいだから10年で100万円となる。

これだけ賃金が上昇してくれれば、1000円程度の小説なんて何も考えずに気軽に買ってくれる。

だから中程度のレベルのスパイ小説だってどんどん売れたはずだ。

しかし、今は全く違う。1000円の小説を買うために、昼ごはんを2回我慢して買うなどという努力が必要になっている。

それに、今はスマホ全盛の時代だ。

今まで買いづらかったアダルトコンテンツでも安価で簡単に楽しむことができる。

同人誌のマニア向けアダルトコミックが今大ヒットしているが、このようなジャンルのアダルトコンテンツをスマホで購入している人たちは、ほとんどがお金のないサラリーマンだと思う。

この同人誌の人気が凄まじいと思うのは、まろん☆まろんのような人気同人サークルの作品になると配信開始から3日程度で1万部をこえて売れてしまうことだ。

1作品700円ぐらいの作品が3日で1万部も売れてしまえば単純計算で700万円もの売り上げになってしまう。

これは、スパイ小説に限らずいろんなジャンルの小説にとって脅威になると思う。

以上のような理由でスパイ小説は完全な冬の時代が到来してしまった。

この投稿は2017年2月17日に公開されました。